喜茂別高校の卒業式

 3月1日、喜茂別高等学校の第56回卒業式が挙行されました。全日制第45期生18名の、新たなたびたちの日です。

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 在校生と卒業生の父兄、そして多くの来賓が待つ式場に、卒業生18名が入場します。2年生のいつもの茶目っ気な拍手に迎えられて、少し緊張していた卒業生の表情がふっと和みます。厳粛な中にも、喜茂別高等学校らしい心温まる卒業式が始まろうとしています。開会の辞、君が代斉唱、学事報告を経て、松井則之校長から卒業生一人ひとりに卒業証書が授与されました。「おめでとう!」の言葉と卒業証書を贈るたび、松井校長の目が卒業生に注がれ、笑顔で握手が交わされます。今年の卒業生は、松井校長がこの高校に赴任して最初に入学を許可した生徒たちです。このときの思い出に触れながらも、喜茂別高校の歴史とこの1年、そして旅たつ卒業生の未来と喜茂別高校のこの先について、さまざまな思いが去来する学校長式辞となりました。

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 菅原章嗣町長そして川邊浩一PTA会長の祝辞は、喜茂別高等学校で学んだ誇りを人生のチャレンジに生かして欲しい、という励ましに満ちたものでした。喜茂別高校で学んだ誇りは、全ての喜茂別町民の生きる誇りと連なります。そんな想いを手繰り寄せるように、卒業式が続きます。来賓紹介、祝文・祝電披露のあと、PTA会長から卒業生に記念品が贈呈され、伏見やよいさんが卒業生を代表してこれを受けました。皆勤賞が五十里菜美さんに贈られたほか、精勤賞、生徒会功労賞、文化・体育功労賞、全国商業高等学校卒業生成績優秀者表彰、喜茂別町スポーツ貢献賞などの授与が続きます。そして、生徒会長の川邊湧也君が在校生を代表して卒業する先輩に送辞を贈り、卒業生を代表して丹保悟君が答辞を述べます。互いに思いやり励ます気持ちがそれぞれの言葉に深く込められた、心打つメッセージでした。松井校長がウンウンとうなずきます。卒業生と一緒に校歌を歌う父兄の眼も、どこか遠くを見つめているような表情を感じさせます。

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 卒業式が終わって退場する卒業生たち。在校生が突然立ち上がって卒業生に駆け寄り、「おめでとう!」の言葉と拍手が注がれました。式のリハーサルでは想定されていなかった光景です。卒業生が去ったあとの式場で石川ともよ先生が「感動した!」と生徒たちに伝えたとおり、卒業生と在校生の心のつながりを象徴する場面でした。

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 卒業生はクラスに戻って、最後のホームルームです。父兄も見守る中、担任の三橋基良先生から最後の言葉が寄せられます。「今日の卒業で、君たちと私のつながりが終わるわけではない。この高校がなくなるまでここにいるかどうかわからないが、何か困ったことがあったら、携帯でもいいから連絡して欲しい。」目頭を押える生徒も見られました。でも、喜茂別高校生の真骨頂は、持ち前の明るさです。在校生や父兄が見守る校舎玄関先では、降りしきる雪の中でこの場を惜しむかのように最後の盛り上がりを楽しんでいました。

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 「喜茂別高校で過ごせて、本当に良かったと思っています。こどもにとっても私にとっても、この高校での年月が心の支えになっていたように思います。」父兄の方からお聞きしたお話が、とても印象的でした。