成人式でお茶の体験
1月10日、農村環境改善センターで成人式が行われました。成人式に参列したのは、14人の新成人のうち男性だけ6人。全道各地で参列者減少の記録を更新している中にあって、今年は際立って低い参列者率となりました。







成人式は、菅原章嗣町長の式辞と新成人の紹介に続いて、松田薫町議会議長と池田正宏教育委員長の祝辞が行われました。いずれも、成人となり、自らの責任において自由な人生を築く権利が与えられたことを祝い励ますメッセージでした。新成人を代表して山崎真さんが記念品を受け取り、内山翼さんが誓いのことばを述べました。









式後、センターの和室において、新成人に日本文化のこころを知ってもらいたいという趣旨で、茶道の体験が行われました。「参列者が少ないので、充実した中身の濃い成人式にしたいと思ったんです。」教育委員会の吉田美保さんの思いが反映された企画です。裏千家淡交会の京極代表、高橋宗貞さん一門の指導により、6人の新成人が3人ずつ向き合い、互いに茶を立ててもてなし、茶と菓子を楽しむ作法について学びました。所作の一つ一つに込められた精神や意味の由来など説明を聞きながら、正座でしびれた足の置き所に苦労している様子に笑いがブレンドされ、厳しいながらも楽しいひと時となりました。「利休さんの茶道は、もともと男性のためのものでした。闘いの世界から一時の安息にもどり、皆平等に楽しむ世界だったのです。今日成人された皆さんの茶道を見ていると、つくづくそうだなあと思いますね。」高橋宗貞さんが、噛み締めるように話します。来賓や家族、そしてスタッフにも、茶と菓子が振舞われました。センターの和室が、いつにも増して素晴らしい空間と化したことは、言うまでもありません。

新成人の何人かに、これからの人生設計を尋ねてみました。「確か、高校を卒業したとき、いずれ戻って農業を継ぐんだ、と言ってたよね。」「はい、この春戻ります。」現在通学している農業専門学校を近々卒業し、家族が経営している農業の後継者として地域に戻ってくるという新成人や、既に札幌から喜茂別に戻ってきて留寿都での仕事を目標にいろいろ準備している新成人もいました。他にも、私たち地域住民にとって、心温かく勇気付けられる話を聞くことが出来ました。彼らに対して地域がどんな支援を出来るのか、お話を聞きながら思いを巡らす成人式となりました。彼らを取り巻く厳しい社会環境を少しでも良くする責任は、私たち先輩世代にこそあるのではないか、と。

センター入り口のたて看板の前で、6人の新成人は暫くの間家族ともども互いに写真を撮ったり、楽しそうな笑い声が続いていました。このあとも、みんな一緒にどこかに行くのでしょうか?
梅田 日時: 2010年01月11日 23:12
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