消防出初め式と幻のはしご登り

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 1月6日、消防出初め式が行われました。

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 サイレンの音とともに消防車両による街頭パレードが行われ、役場庁舎横駐車場に設営された会場で、観閲式が行われました。その後、役場庁舎2階で永年勤続された職員や団員に対し、北海道知事表彰、日本消防協会表彰、北海道消防協会表彰、後志地方支部倶知安分解会長表彰の表彰状と記念品が授与されました。
 消防団員の皆さんは、日常の仕事の傍ら訓練を積み、いざと言うときに出動する、自治体消防の中心的な任務を帯びています。昨年度は、鈴川地区で消防団員が出動する火災が1件ありました。日ごろのご努力に対し、敬意と感謝の念を再確認する表彰式となりました。

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 ところで、出初式ではしご登りをしなくなったのは、どのような背景からだったのでしょうか。町史には、昭和40年代のはしご登りの写真が載っています(下巻148ページ)が、いつどのような経緯でしなくなったのか書かれていません。一昨年にも、この疑問を本サイトで記したことがあります
 そこで、一昨年からの疑問を解明するため(?)、出初め式の直前でしたが消防署を訪ね、渡辺正三署長にお聞きしました。

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 「私が消防職員になって間もない、まだ若かったときに、昭和何年だったか、どういう背景からだったか、正確なことは忘れたけど、急に私がはしご登りをすることになったんです。それまでは、出初め式というと町内各地ではしご登りが行われたものでした。でも、都市化が進んで舗装面が増えるにつれ、落下した場合の危険の度合いが増してきたので、全国的にはしご登りを止める傾向が生まれていたんです。喜茂別でもほぼ同じ時期に、そのような背景から止めることになりました。はしご登りをしたいがために消防職員になったけど、それが廃止になったと言うので、職員を辞めちゃった人もいたんですよ。私は特にそんなつもりはなかったので、言われてから慌てて練習して当日ご披露しました。伝統的な衣装も着てね。竹のはしごは良く撓るので、その撓り具合を利用してはしごのうえでバランスをとるんだけど、はしごの上の演技は怖かったですね。今でもはしご登りをしている様子をテレビなんかで見るけど、たいていは保存会のようなところが演技しているようだね。文化財に指定しているまちもあるようだし。
 実は、まだ中止と決まっていなかった段階で、傷みが激しくなった古いはしごを新調しようということになって、新しいはしごを作ったことがあるんです。内地から太い青竹を調達して、当時消防団員だった富田博さんが、宮大工としての腕を発揮して精巧に作ったものでした。接地部分には、雪の上でもしっかり固定できるよう特殊な金具を付けたんだけど、これは当時まだ町内に3軒ほどあった鉄工所のひとつに頼んで作ったオーダーメイドでした。立派なはしごでしたけど、出来たとたんに、はしご登りが廃止されたんですよ。」
 一度も使う機会が来なかった“幻のはしご”なんですね。その幻のはしご、庁舎の壁面にまだ掛けてあると聞いて、早速写真に収めました。劇的な物語を秘めたはしごが、まだ消防庁舎の片隅にひっそり眠っていたなんて、みなさん、ご存知でしたか?