大火60年記念春季消防演習
5月25日、小雨が降り続く喜茂別小学校グラウンドで行われた今年の春季消防演習は、昭和23年の大火以降毎年5月11日に大掛かりな消防演習を重ねてきた喜茂別の消防活動60年の歴史を踏まえ、「喜茂別町大火60年記念」を掲げて実施されました。
今から60年前の昭和23年5月11日、市街地で発生した未曾有の大火は市街地のおよそ二分の一にあたる150棟317戸を灰じんに帰し、多くの公共的施設や北農(クレードル興農の前身)などを全焼、焼死者も出た悲惨な災害となりました。昭和23年は、前年公布された消防団令を受けて3月7日には「消防組織法」が施行、8月1日には「消防法」が施行された、「自治体消防制度」発足の年でもあるのです。戦後の自治体消防体制にとっても喜茂別の災害の歴史にとっても大きな曲がり角となった、昭和23年でした。
午後2時30分、喜茂別小学校のグラウンドに結集した6台の消防車、救急車と、3つの分団に分かれた64名の消防団団員そして消防署職員が、多くの来賓を前に演習を開始しました。岩佐庚一団長、熊谷實副団長の指揮の下、それぞれ第1分団新川幸夫副分団長、第2分団千葉眞一郎分団長、第3分団菊地光雄分団長の号令に合わせて、次々と演習をこなしていきます。
人員報告のあとは、菅原章嗣町長、岩佐庚一団長を先頭に、来賓の方々も含めて観閲を行いました。消防活動が地域住民のために行われていることを示す、厳粛な儀式のひとつです。そして、服装器具点検、小隊訓練、ポンプ操法訓練などを行い、きびきびとした行動により日ごろの訓練の成果を披露しました。団員の皆さんは日常の仕事や暮らしの合間に訓練を重ねていますので、その成果には来賓や見学の方々も賞賛の拍手を贈りました。傘をさして見学していた町民のお一人にお聞きすると、その方も消防団活動を長年なさっていたとのことで、退団後も毎年演習を見に来ていると話してくださいました。
演習の終了後は、場所を大町のクレードル社宅団地に移し、ポンプ車による一斉放水の訓練を行いました。来賓や町民の見守る中、豪快な放水訓練は消防活動の頼もしさを印象付けました。その後、団員による分列行進が、沿道の町民が見守るなか、役場前通りから閉会式の行われた生活改善センターまで行われました。行進を終えた団員の多くが、疲労の中にも達成感に満ちたさわやかな笑顔を見せています。
閉会式では、町長をはじめ多くの来賓から次々と励ましの挨拶がありました。またこの場で、前消防団長の富田博さんが、60年に及ぶ消防団活動を表彰する受勲の栄誉に浴したことが報告され、会場の大きな拍手で祝福されました。富田さんは、「昭和23年の大火を教訓に頑張ってきた。多くの仲間と一緒に頑張ってきた喜茂別消防団への栄誉ある受賞と受けとめている」とあいさつをされ、後輩団員とも喜びを分かち合いたいと結びました。締めくくりのあいさつを行った岩佐団長も、「大火60年記念の演習の場で、同じく在任60年に及んだ富田前団長の受勲の喜びをみなで共有できることは、大変意義深い。」と結び、この日の演習の全日程を終えました。
会場の外では、雨も小降りになっていました。
梅田 日時: 2008年05月27日 20:45
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