○教育目標

喜茂別町教育目標設定にあたつて

教育の目的は、教育基本法に示されているように、人格の完成をめざすものです。

この理念は、今後とも変わることはないでしようが、わたくしたちをとりまく生活環境の急激な変化によつて、社会を形成する主体としての人間のあり方が改めて問われており、そのことが人間形成に果たす教育への期待を一層大きなものにしております。

また、町は町民憲章を制定し、先人の開拓精神を受け継ぎ、更に住みよい町づくりへと発展させるために「町づくりの方向」を明らかにしましたが、この趣旨をいかした町づくりを推進するためには、それにふさわしい町民の育成が期待されます。

こうした教育への期待にこたえる人づくりを推進するために、喜茂別町教育委員会は、町教育目標を設定し、一層豊かな人間性を身につけた町民の育成をめざすことにしました。

この教育目標は、教育基本法、北海道教育目標、喜茂別町民憲章の精神を基底におさえて、作成したものです。

町民ひとりひとりが、自らの人間形成の目標として、また教育の仕事にたずさわる人においても、教育活動の指針として、活用されることを期待します。

喜茂別町教育目標

先人の開拓精神を受けつぎ、仕事を愛し、自主協調、創意に富む、心身ともに健康な人間として住みよい町づくりに貢献する町民の未来像を求めて……

◎たがいの人格をみとめ 協力的で思いやりのある人

◎働くことに誇りを持ち 仕事の責任をはたす人

◎知識や技術の向上をはかり 進んで創意工夫する人

◎美しい自然と文化を愛し 情操の豊かな人

◎心身をきたえ 強い意志と実践力のある人

昭和52年11月21日設定

◎たがいの人格をみとめ 協力的で思いやりのある人

○たがいの立場をみとめ合い、公民としての権利を自覚し、義務をはたす。

○正義を愛し、社会連帯の自覚をもつて、奉仕活動に進んで参加する。

○たがいに信頼し合い、きまりや約束を守つて、社会生活の向上につとめる。

○家庭相互の愛情、思いやりと尊敬とによつて、明るい家庭を築くことにつとめる。

(補説)

民主的な明るい郷土の実現には、自己の人格を大切にするばかりでなく、他のすべての人格を尊敬していこうとする精神が根底になければなりません。

わたくしたちは、社会生活を営む人間として、お互いの立場を理解しあい、よりよい社会の実現を志向した連帯意識を持つて協力し、助けあうことが大切です。

◎働くことに誇りを持ち 仕事の責任をはたす人

○仕事の役割と責任を自覚し、自主自立の生活を営む。

○職業の社会的価値を認識し、郷土の発展につくす。

○仕事に打り込み、働らくことに喜びを見出して、努力する。

○職業についての必要な技能を修得し、仕事を能率的にする。

(補説)

すべての職業は、それを通じて社会に寄与し、自己の生計を営むものとして等しく尊いものです。

わたくしたちは、仕事に全力をうち込んで開拓した先人に学び、お互いの生活を向上させるため、自分の果たすべき役割と責任を自覚し、地域の生産力を高めることが大切です。

◎知識や技術の向上をはかり 進んで創意工夫する人

○生活に必要な知識・技能を積極的に身につけ、その活用をはかる。

○新しい生産技術の修得につとめ、生産の効率化をはかる。

○自然や社会に対する科学的知識を深めて、生活の向上をはかる。

○限りある資源を大事にし、生かしてつかうようにつとめる。

(補説)

生活をよりよくするために、自然や社会に対する科学的知識を身につけ、情報を的確に処理できる知的能力を高めなければなりません。

わたくしたちは、自らの手で創造的に未来をきり開いていく力を持つ事が大切です。

◎美しい自然と文化を愛し 情操の豊かな人

○郷土の自然に親しみ、動植物を愛護し、環境美化の推進につとめる。

○郷土の文化活動に積極的に参加し、個性豊かな文化の創造につとめる。

○優れた芸術文化の理解と鑑賞を通じて、教養を高める。

○余暇を善用し、うるおいのある生活をいとなむ。

(補説)

情操は、正しいことに、善い行動に、美しいものに、清らかなものにふれて、高められるものです。

わたくしたちは、郷土の美しい自然に親しみ、伝統的な文化を愛するとともに、他のすぐれた文学・美術・音楽・演劇などにふれ、自らもその活動に参加し、人間らしい生活を営むことが大切です。

◎心身をきたえ 強い意志と実践力のある人

○風土に即した体育・スポーツにはげみ、その生活化をはかる。

○体力・気力の保持増進をめざして、継続的に自己をきたえる。

○公衆衛生や保健・安全に対する知識を高め、健康な生活を維持する。

○公害や災害について理解を深め、生命の安全・保持につとめる。

(補説)

季節や環境に適したスポーツ、運動を生活の中にとりいれ、心身をきたえるとともに生命の安全保持に留意しなければなりません。

わたくしたちは、きびしい自然条件を克服する強じんな体力・気力を養い、最後までやりぬく強い意志と実践力を持つことが大切です。

喜茂別町教育目標設定の経過

昭和52年 5月31日 喜茂別町教育目標設定の方法について町内学校長会議で意見交換

昭和52年 6月 2日 喜茂別町教育目標設定について、教育委員会議で協議

昭和52年 6月 6日 喜茂別町教育目標設定準備委員の委嘱

昭和52年 6月21日 喜茂別町教育目標設定準備委員会開催

昭和52年 6月21日 第1回喜茂別町教育目標設定委員会開催、正・副委員長、設定小委員選出

昭和52年 6月30日 第1回喜茂別町教育目標設定小委員会

昭和52年 7月14日 第2回 〃

昭和52年 7月19日 第3回 〃

昭和52年 8月 4日 第4回 〃

昭和52年 8月24日 第5回 〃

昭和52年 9月13日 第6回 〃

昭和52年10月 4日 第7回 〃

昭和52年10月 7日 第8回 〃

昭和52年10月24日 第9回 〃

昭和52年11月 1日 第10回 〃

昭和52年11月14日 第2回喜茂別町教育目標設定委員会

昭和52年11月21日 喜茂別町教育委員会議決

教育目標

 種別なし

(平成2年1月1日施行)

体系情報
第7編 育/ 教育目標
沿革情報
種別なし