自律プラン策定の現場から/その9:北海道大学の山崎幹根教授に聞く

 自律プラン作成委員会のアドバイザーとして会議に参加し、論点整理のサポートをしてくださる北海道大学公共政策大学院の山崎幹根教授に、これまでの議論を踏まえて今後どのように進めたらよいか、お話をお聞きしました。

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 「委員の皆さんの出席率が毎回高く、自律プランを作成することへの参加意欲の高さをいつも感じます。ワークショップでも全体会議でも議論がとても活発で、これまで様々な意見が出されました。わたしは、皆さんのご意見そのものをコメントする立場にはないので、これからの委員会の進め方について、私なりの意見を申し上げてみたいと思います。」

アイデアの具体化に向けて
 これからの議論は、これまでに出されたアイデアを具体化していく段階になると思います。具体化の議論は、3つの観点から考えると整理しやすいでしょう。「いつ実施するのか」「誰が実施するのか」「実施する場所はどこか」といった、時、主体、場所の3点です。特に「時」については、前回の委員会でもお話しましたが、さまざまなアイデアの中から、すぐにでも取り組む短期的なものと、中長期でじっくり準備するものを仕分けることでしょうね。自律プランの中では、その中で特に短期的な実現を目指すアイデアに絞って煮詰め、実際に実行可能な具体案としてまとめることが求められます。

先進事例を学ぶこと
 具体案を煮詰める上で参考になるのが、先進事例です。先進事例の中には、アイデアを現実のものにするうえでどのような工夫や努力があったのか、難しい条件をどのようにしてクリアしたのかなど、たくさんのヒントがあります。先進事例を学ぶことは、アイデアを具体化するうえでとても役に立ちます。先進地の視察もいいですし、関係者など詳しい方に来ていただくのもいいでしょう。

例えば地元野菜販売のことだと・・
 例えば、地元産野菜を郷の駅で販売するというアイデアが出ましたが、谷口委員が白老の例を話したように、全道各地に成功事例があります。たとえば芽室町でも、「ファーマーズマーケット愛菜屋」という直売店を立ち上げて地元産の野菜を揃えている例などがあります。身近な事例でよいので実際に視察すると、たくさんのヒントが見つかるはずです。前回の委員会でご紹介しましたが、札幌市内の商店街から喜茂別町との連携を求める動きもあることですし、今後の可能性はとても大きいものがあると思いますよ。

例えば健康寿命のことだと・・
 また、ワークショップで「健康寿命のまちづくり」という案が出ていましたが、先日の委員会で西会津町の例を話したように、先進事例はいくつかあります。広報の9月号で喜茂別町の医療費負担の実態を知って、とても衝撃を受けました。町民の健康や医療については、確かにいろいろな問題があるようですね。でもその分、これから改善すべき課題として、まちづくりを進める大きなチャンスだともいえます。健康診断受診率の高い自治体の政策などを先進事例として学ぶことなどは、とても有効な方法です。

これからの進め方
 アイデアを具体化する議論では、それなりに集中したエネルギーが必要となります。少し長く時間をとるとか回数を多くするなど、これまで比較的少なかった議論の回数をもう少し増やす工夫も求められるでしょうね。
 喜茂別町ではいま様々な動きがありますので、このようなときこそ、まちづくりの議論を活性化させる好機といえます。自分が知っている情報だけでなく、委員会として新しい情報も積極的に学びながら、すぐに取り組める課題の具体化について精力的に議論をしてみてはいかがでしょうか。私も積極的に参加させていただきたいと思います。