自律プラン策定の現場から/その1
「きもべつ自律プラン」策定の狙いを菅原町長に聞く
“喜茂別町では、留寿都村との町村合併が不調に終わったことから、当面、単独でのまちづくりを行うため、持続可能な財政運営や地域の活性化などについて率直な意見交換を行い、これからのまちづくりの指針となる「きもべつ自律プラン」を策定することとしました。”
本コーナーでは毎号、この委員会で交された議論や決められたことなどをご紹介していきます。
今回はその第1回目として、この「きもべつ自律プラン」策定の狙いなどについて、菅原章嗣町長に聞きました。

―臨時議会の行政報告でも大きなテーマとして触れましたし、新聞でも報道されましたので、すでに町民の間で話題となっているようです。何故「自立プラン」ではなく「自律プラン」としたのでしょうか。
町長:計画の名称は、内容の本質を表します。「自立プラン」というのは、これまでも合併と対置させる形で多くの町で作られてきましたが、その多くは、役場が頑張って行財政改革を進め住民には我慢と協力をお願いする、というイメージが強いものでした。私たちの場合はそうではなくて、住民も自分の主体的な活動として行財政改革に参加できることがあるはずで、それを一緒に考えて欲しいという願いから「自律プラン」としました。たとえば、自分の生業に励むことや地元の厚生クリニックを利用することなどを通じて、まちの財政事情の好転に貢献できます。行政サービスの低下を我慢する、という議論だけに終始して欲しくはないのです。
もう一つは、行財政改革の議論で支出を削る話だけではなく、削った中から新たなまちづくりの政策に予算を回そう、という前向きの案も期待しているのです。どんな政策を提案し予算をつけるのか、住民の皆さんも一緒に考えて欲しいので、当然この委員会は住民参加が原則です。公募の枠を設けたのもそれが理由ですし、女性にも積極的に参加していただきたいと思っています。住民の積極的な関わりによって、文字通り「自律」に向けた第一歩が踏み出せると思っていますし、3年後から始まる『第五次総合計画』に繋げていく道筋も見えてくると思っています。
―大学研究機関の協力については、どのような狙いがあるのですか?
菅原町長:大学側にとっては、喜茂別町と言うフィールドでのケーススタディが狙いと思いますので、そのことへの協力を通じて大学研究機関の中で喜茂別と言う地域が様々に認知されるでしょうし、ひょっとすると何らかのプランを提案してくれるかもしれません。他方私たちにとっては、先端の情報や手法を学び、導入できるきっかけになりますし、彼らとの交流は、町職員にとっても町民にとっても自己研鑽、人材育成の機会となります。北大の公共政策大学院山崎幹根教授、釧路公立大学小磯修二学長、酪農学園大学松本懿教授などと相談しています。具体的な形はこれからですが、自律プラン作成委員会へのアドバイザーとして、大いに期待しているのです。
―最後に、合併協議が不調に終わって自律の道を模索するにあたって、財政は大丈夫なのかと言う不安の声が多くの住民から聞かれます。合併に期待を繋いでいた分、失望感が強いと思いますが。
菅原町長:もちろんこのままでは大丈夫ではありません。だからこそ、自律プランの中で財政立て直しの道を探る必要があるのです。ダメと諦めて無為にするのでなく、行政も全庁をあげて、住民の皆さんと一緒に自律プランを成功させたいと思っています。
■自律プラン作成委員会の構成:町内関係団体から推薦された委員7名、学識経験者3名、公募委員5名の15名です。アドバイザーとして、北海道大学公共政策大学院の研究者も参加します。
■委員の任期:委嘱の日からプラン作成が終了する概ね年内までの期間となります。
梅田 日時: 2009年10月14日 10:51
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