まちの枠にこだわらずに、何ができるか考えたい
喜茂別でも、地区によって町村合併に対する不安や期待は異なるのだろうか。そんな疑問の答を求めて、中里地区の牧場タカラ斉藤信一さんを訪ねました。町内外にネットワークをつくり、幅広く活動している方です。子牛が生まれたばかりの忙しい合間を縫って、お話をお聞きしました。

「医療や子育てなど、まちによって暮らしが支えられている部分がありますよね。それは、なければ自力で何とかするけど、あればとてもありがたいものです。自力で何とかできる若い世代よりも、お年寄りにとっては特に重要なことだと思います。」
-だから、やはり合併が必要?
「ちょっと話が脱線するかもしれないけど、夕張と喜茂別を重ねて考えると、少し実感がわくと思う。もっと危機感を持つべきだよね。」
-多くの町民は町の財政に危機感を持っているし、行政サービスがこのままでは立ち行かなくなるから合併が必要、と考えていますよね。
「夕張と重ねて何を学ぶかということだけど、自分の暮らしやまちをどう変えるか、という関心が必要だと思う。自分の町とよその町を繋いで解決策を考えてみる発想。喜茂別の中だけで考えても、合併がどんな風に必要なのか見えないような気がします。後志エリア全体に貢献できる領域、たとえば水とか農業とか。そんなところで繋がりあえるかどうか。」
-たとえば斉藤さんなら、酪農家同士のネットワークのなかで?
「そうです。合併は自分たちとは違うところで動くだろうけど、まちの枠にこだわらない自分なりのつながりの中で、自分たちもきちんと発言していきたいですね。」
地区を越えた繋がりの中で仕事や関心事の夢を紡ぎ、その先に合併がどのように見えてくるか。地域分散型の喜茂別らしい発想に、説得力を感じました。
※『広報きもべつ』4月号から再掲しました。
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