松永和之さんの「マラウィ通信」7:雨季

日本は完全に真冬の趣のことでしょう。
たまに入る日本のニュースから、今年の冬は例年よりも寒いと聞きましたが、
喜茂別はどうでしょうか。

少し時期が遅れてしまいましたが、
こちら、マラウイは、長かった乾季を終え雨季に入りました。
私が任地に来たのが5月の末。
それから12月まで、一滴の雨も降らない日が続き、
大地はカラカラに干からびて、
車の通り過ぎた後にはひどい砂埃が舞っていました。

そして、初めての雨。

夜半、激しい雷とともに降った大量の雨も、
乾いた大地にはあっという間にしみこんでいきます。
そして次の日の朝。

停まっていた時間が動き出します。
生き物がいっせいに活動を開始します。

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庭にはアリが蟻塚を作り始めていました。
キノコも現れはじめます。

ただの土だけの荒地だと思っていた場所はまもなく草原に変わりました。

空気も澄み、
それまでかすんでよく見えなかった湖の対岸もくっきりと鮮やかに見えます。

マラウイ人たちも、この日を境に、
家の屋根の補修を始めたり、
塀をつくりはじめたり、排水路の清掃をしたり。

彼らの一番大切なもの、
主食のシマの原料となるメイズ(とうきびの仲間)を植えるために、
あちこち耕したり。
こちらでは、学校の先生もみな、大小の差はあれ自分たちのメイズ畑を持っています。

この雨季のシーズン、
あらゆる作物がぐんぐん成長します。
なので、メイズに限らず、他の作物もこの時期を見計らって植えられたりします。

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写真は私の家庭菜園です。

雨季は恵の季節。
マラウイの食糧事情は、これからの数ヶ月間の気候に大きく左右されるのです。
それはやはり、メイズ、の収量がどうなるか、
という、ただこの一点に集約されるのです。

湖の水位も、私の赴任当初から比べて1m以上下がっています。
瀬戸内海ほどの大きさを持つこの湖。
この水位が戻るまでいったいこれからどれだけの雨が降るのか。。。
今の私には想像もつきませんが。