松永和之さんの「マラウィ通信」第2弾が届きました。
いよいよ任地にやってきました。
マラウイ湖という大きな湖のすぐそばに建つ、日本で言うところの職業訓練校で木工を教えています。
白い建物が学校の校舎で、実習棟になります。

学校は全寮制で、生徒は学校の敷地内で暮らしています。
今はまだ単独での受け持ちの授業がなく、比較的のんびりとしています。
なので、たいてい他の先生の授業を見学させてもらっています。
教室の数は足りないです。
そして、机も、椅子も足りません。
足りないときは他のクラスから椅子を借りてきます。
さすがに床に座って、ということはありませんがノートをとるのはひざの上ということも多いです。
湖に近い教室のときは、波の音をBGMに授業です。
窓越しに湖を見ながらの授業。
こう書くと、いかにも優雅な感じがしますが、
実際にはそうでもないですよ。
波の穏やかなときはいいですけどね。
ほとんどの教室には窓ガラスが入っていないので、
波の高いときはうるさくて、先生の声もよく聞こえなかったりします。
下の写真は実習棟の中での授業風景ですが、内容は全く実習とは関係ありません。
教室が足りないので仕方なくここで授業しているだけです。

肝心の授業ですが、だいたい、始まるのは定刻から10分、20分くらいすぎた辺り。
生徒も先生もほぼ定刻には来ません。
たまに先生自身が来ないことも。。。
この一ヶ月、ほぼ毎日木工科のいろいろな授業を見学していますが、
時間きっかりに始まったのは数えるほど。
朝の1時限目は7時30分から始まるのに、生徒はそのころ朝ごはんを食べている最中。
先生も遅れてくるのだから、まあ、生徒も自然とのんびりしちゃいますよね。
もちろん、真面目な先生や生徒もたくさんいますよ。
だけれど、ここでは、時間はゆ~っくりと流れていきます。
急いではいけません。
授業が遅れて始まった分、最後まできっちり授業するわけでもないです。
10分くらい早めに終わったり。
生徒はほとんどがボールペンを使います。
先生も同じ。
私の担当の授業は実技なので、さすがにボールペンで材料に線を書く生徒はいませんが。
鉛筆はあっても、削るナイフを持っていないので、芯がほとんど見えなかったり。
シャープペンシルを見たことがない生徒も沢山います。
教科書はありません。
先生が各々それらしき本を持っているだけです。
定義などを先生が黒板に写し、それをひたすら生徒がノートに写して授業が終わり、
なんていうこともありました。
予算が限られているせいなのか、先生がコピーを配ったりすることもあまりありません。
教科書が非常に高価で、一冊が先生の一か月分の給料に相当したりするものも。
当然、生徒がそれらを買えるはずもなく。
先生も自分用の教科書ですら満足に用意できない状況です。
そんな状況の中で彼らに十分な知識を与えてあげられるのか・・・
いつも授業の度に思うのです。
日本は、実に情報までの距離が近いです。
良かれ悪しかれ・・・
テキストも安い、テレビも普及し、このインターネットのおかげで、
世界中の情報がいともたやすく手に入ってしまう。
ここではパソコンを操作する授業もあるのですが、
この学校へきて初めてパソコンに触った、という生徒もたくさんいるのです。
情報が多いほうが幸せなのか、少ない方が幸福か、
今の私には、わかりません。
実際のところ、木工科の生徒はあまりやる気が無くて、
いらいらしてしまうこともたびたびあります。
もうちょっと真面目にやれないものか、と。
でも、
いつも最後は彼らの楽天的な生来の陽気さに、つい、笑って終了してしまうのです。
日時: 2009年09月07日 13:46
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