ヨルダン通信第19便:家と悩み
輪島さんから、ヨルダン通信第19便が届きました。
ワディムサの市民のお宅が、写真で紹介されています。
私たちの町の暮らしと比べると、部屋の調度は基本が同じなのに、
部屋のたたずまいや空間の雰囲気が全く違うことに驚きます。
これが、文化の違いということなのでしょうね。
それにしても、ステキなお部屋です。輪島さんのお部屋も・・。
家 بيت (バイト) と 悩み قلق (カレク)
ただ今ヨルダンは夏休み中です。子供たちは毎日外で夜中まで遊んでいます(夜中の1時ころまでです。日中は暑いので家で昼寝をしているようです)。
ヨルダンの学校は8月末から新学期をむかえます。夏休み・冬休みには、日本のような宿題・作品等の課題は一切ありません。日本では「基本的生活習慣は幼い時から学ぶべきもの」という感覚がありますが、ヨルダンは日本とは異なるようです。幼稚園から「勉強の時間」を大切にするため、床にゴミを捨てる・手を洗わない・地べたに食べ物を置く・落ちているものを口にする・机に座る、立つ・落書きをする・授業中に食べる・などなど・・・・は普通のことですし、先生方も注意や指導を強くしません。勉強が出来ないことを強く叱り指導します。このように育ってきたのですから大人もそうなんです。ですから私が大切さを知らせるためにここに居るのですが、長年の生活習慣を変えることは本当に難しいです。きっとこれらは私たち日本人・・世界中の人に言えることでしょう。実際大人たちよりも子供たちの方が私の指導したことを短期間のうちに習得してくれます。
◎私のヨルダンでの悩みごとの中から今回は2点を紹介します。
①じっくり寝られない!!
②耳が痛い!!
①については、ヨルダン人(ムサだけ?近所だけ?でも皆だと思います)は近所迷惑を考えません・・・というか日本人の私からするとそう思うのかもしれませんが、これも長年ヨルダン人はそのように育っているのですから、彼らにとっては平気のことのようですが・・・
■夜中までテレビや音楽をガンガン鳴らす。
■ドアはバターンと閉める。
■大声(元々ヨルダン人は声が大きいです)で夜に皆で集まり、外で話している。
■夏は毎週末のように結婚式があり、歌・踊り・花火・銃弾の音が夜1時ころまで続く。
ヨルダンに来て耳腺が欠かせなくなりました。ヨルダンの耳腺は硬くて痛いので日本から母に多量に送ってもらいました。早く静かな喜茂別で寝たいです。
②については、
■突然耳元で「マルハバー(こんにちわー)」など言われるので耳がキーンとします。
■ヨルダン人は1家庭に10人子供がいて当たり前です。きっと自分の言っていることを人に聞いてもらうために大声になった!又、ヨルダン女性は髪の毛(耳も)をすっぽりとスカーフで覆っているため聞こえなくて大声になったのだと私は勝手に思っているのですが・・・・ヨルダンの小さな子供の泣き声は半端ではありません。小さい子供なのに「本当に静かにしてーーー」とは直接言いませんが、心の中で叫んでいます。
日本では声が大きいと言われていた私ですがヨルダンでは小さい方です。
それでは本題の私の家を紹介しましょう。
私の家は職場へ歩いて5分、商店街(商店街は10分もあれば一周できます)まで徒歩で15分の所にあります。近くに小さな病院・商店もあります。
ワディムサは名の通り谷(ワディ)の町です。本当に小樽とかよりも坂道です。
これが私の家(一番上の緑のドアが我が家)です。
下に大家、大家の隣が大家のお父さんのお兄さん家族、大家の下が大家のお父さんの両親・姉達の家、その隣が大家のお父さんの弟の家族となっています。ヨルダン(特に田舎では)家族や親せきが集まって一つの建物に住むのが多いです。
家の前には鶏小屋・羊、ヤギ小屋があり、その辺をうろうろしています。初めのころは臭かったですが今では匂いも気になりません。
野良猫も沢山います(・・・・が、犬はムスラムには嫌われているため、見かけません)。
☆我が家はリビィング(7畳くらいかと?)・寝室(10畳くらい?)・キッチン(4畳くらい?)にトイレとシャワーが一緒になった所(ここが狭いです1.5畳くらいかと?)があります。
★それでは次に平均的なアラビア人家庭の家をお見せします。日本と違う所は、お客さんを迎える部屋がどこの家(中流家庭以上?)にでもあります。アラビーマットと言うマットをひいている部屋+ソファーを置いている部屋と家族でくつろぐリビィングがあるのが普通です。その他に両親の寝室、子供部屋があります。子供の人数にもよりますが、子供部屋は1つか2つが多く、1つの部屋に子供たちは4-5人で寝ます。又、子供部屋が無い家庭も多く、その場合は子供たちは家族のリビィングで雑魚寝で寝ます。
一番の違いは・・・・まずバスタブが無くシャワーだけなのは想像が出来ると思いますが、トイレはアラビートイレと言って、和式トイレに似ているのですがちょっと違うんです。想像出来ないと思いますので、それではアラビートイレを紹介します。
アラビートイレの横には必ず蛇口が付いています。それは・・・アラブ人はトイレットペーパーを使わないのです!!!水で左手を使い拭くのです(ですから食事の時手で食べる時は右手を使うのです。食べ物や物を渡された時、カップやグラスを持つのも右手です)。ですからアラビートイレの場合はトイレットペーパーが流れない作りになってるので、初めは戸惑いました(ちなみにアンマンやHOTELは洋式水洗トイレなのですが、そこでも紙は流れないため、紙は横にある籠の中へ入れるようになっています)。
あ!ご安心を。JICAでは赴任する前に安全面(セキュリティ)チエックで家を事前に見てくれます。その際に、もしアラビートイレだけの場合は、希望を言い様式トイレを付けてくれるよう大家に話してくれます(ご承知のように、紙は流れませんが)。
〇ヨルダン(田舎)生活にはプライベートがありません。田舎育ち+ホームスティ経験のある私でも時々「一人にして!」と思うのですが、子供はズカズカ家に入ってくる。大家のお母さんも1日に最低3回は我が家に来てくつろいでいきます。日本とは全く違うので初めはムカムカでしたが、「実は私のことを気にかけてくれているんだ」と思うようにしていますし、そうすることでムカムカもおさまりました。
毎日食事に呼んでくれ、忙しくて行けない時はご飯を皿に入れて持ってきてくれます。ダイエット中の時は野菜やフルーツをくれたり・・・色々と気にかけてくれる温かい人たちなんです!ここでも言えることですが、本当に育ってきた生活習慣を変えると言うのは相当の年月が必要だと思います。そういう意味で、私はこの2年間のヨルダン生活で80%日本人20%ヨルダン人になることは出来たのでしょうか?きっとなれたと思います・・・・しかし、日本に帰国してから周りの人に「行儀が悪い」「それやめて」など言われそうで今から心配です。
輪島千江子(2009.8.2)
梅田 日時: 2009年08月04日 11:51
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